本日のブログ記事は、勉強がなかなか続かない宅浪生に向けた内容です。
宅浪はとにかく勉強のモチベーションが保てないことは、誰でも頷けるものでしょう。
私自身も、たくさんの宅浪生から
「勉強のやる気がなくなってしまった」
「猛勉強しても、なかなか続かなくなってしまう」
「どうすれば継続的に勉強できるのか」
上記のような相談を受けることが多いです。
今日はそんな宅浪生の為に使える「進捗」の力をご紹介します。
進捗の影響力
ハーバードビジネススクールのテレサ・アマビール教授は、1万2000に及ぶ労働者の日誌を集め、
何が労働者のモチベ―ションに影響を与えるかについて研究しました。
その結果、日々の仕事のやる気に最も強い影響力があったのは、
「仕事が進んでいるという実感=進捗」
だということが研究の結果わかりました。
受験生に置き換えると、進捗の例は次のようなものです。
- 模試でいい点数が取れた。
- 単語テストで30点しか取れなかったものが、100点をとれるようになった
- 世界史の論述で、「前より書けるようになったね」とほめてもらった
- 一冊の参考書を終わらせた。
以前より自分は良くなっていると感じられる些細な出来事が起こる事。
これが進捗になります。
ポイントは、こんな小さな出来事とも呼べるものが、絶大な効果をもたらす点です。
驚くのはここからだ。小さな出来事の二十八パーセントが大きな反応を引き出していたのだ。つまり、人が重要でないと考える出来事でさえ、しばしばインナーワークライフへ大きな影響を与えていたのだ。
-マネージャーの最も大切な仕事/テレサ・アマビール スティーブン・クレイマー
テレサ・アマビールは、こういった「小さな出来事」が起こると、一日、一週間と、その効果が続き、
モチベーションに影響を与えることを明らかにしています。
宅浪生は進捗が感じられにくい
宅浪生は基本的に一人で勉強することが多いです。
結果的に、誰かに褒められることや、テストでいい点をとるといった「進捗」を感じにくい環境にいるといえるでしょう。
予備校を例に出すと、宅浪では足りないものがわかってきます。
- 添削をしてくれる予備校教師に、「ここが改善点だね。でも、ここはよくなったよ」とほめてもらう
- 日々の予備校授業の確認テストの採点答案が返ってくることで「やった!95点だ!」と進捗を感じられる
- 友人と口で英単語テストをし合うことで、緊張感がある中で「正解した!やった!」という実感が得られる。
こういったことが日常的に予備校では行われるので、「進捗」を感じやすい環境にいるともいえるでしょう。
宅浪では、予備校で感じられるはずの進捗を自分で作りだす必要があるのです。
宅浪でもできる「進捗」を得る方法
それでは、宅浪で「進捗」を得る方法をご紹介します。
ノルマ消去法
これは、宅浪コミュニティ「Grass Roots Academy」の参加メンバーのノルマ設定方法を参考にしました。
やることは、これだけです。
1.ノルマを細かく書きだす
2.出来たら赤ペンで消す
実際にペンで勉強することを書きだし、できたら赤ペンで線を引いて消す。
この、ペンで消すという何気ない小さなことが、「進捗」を感じられる出来事になっています。
▼宅浪コミュニティ生のノルマ記録方法
上記の画像のように、第4章第一項、第6章大問3と、なるべく細かくノルマを書きだすことがポイントです。
日々の計画に取り入れるとしたら、次のようになります。
▼宅浪コミュニティ生の日誌
模試の活用
模試の点数を「進捗」を感じる出来事として最大限活用することも必要です。
模試の結果をしっかりグラフに記入し、進捗を確認することも一つの方法でしょう。
河合塾は、模試ナビという、過去の模試の点数を全てグラフ化、偏差値や判定も記録してくれるサービスをやっているので覗いてみるといいでしょう。
模試ナビhttps://www.kawai-juku.ac.jp/trial-exam/zento/moshi-navi/
添削サービスを使う
Z会など、添削してくれるサービスを使うのも一つの方法です。
人にフィードバックをもらうということがかなりの効果を発揮し、「進捗」の実感を感じさせます。
私も宅浪当時は、世界史の論述のみ、Z会の「一橋世界史」の単元をとっていました。
なんだかんだ、人に添削されて結果が返却されたのはモチベーションアップにつながった記憶があります。
まとめ
予備校にある「進捗」を感じられる出来事を宅浪でも作り出す方法を何点かご紹介しました。
皆様の参考になりましたら幸いです。
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