2022年度に宅浪コミュニティのメンバーだった、のぎと申します。
現役時代はどこにも受からず、1年の宅浪を経て東京学芸大学に合格しました。
私は浪人中にがんを患い、波瀾万丈な浪人生活でしたが、宅浪の成功例として宅浪を選択するか迷っている人の助けになれれば嬉しいです。
1.宅浪を選んだ理由
私は私立大学の附属校出身で現役時代国立、私立共に全落ちでした。浪人を選択する以外なかったです。
附属高校なので内部進学することが出来ましたが、小学校免許の取れる教育学部に行きたくて進学しませんでした。
私は地方出身で電車で2時間近くかけなければ予備校がないところに住んでいました。
大金がかかるのが申し訳なくて親に予備校に行かせて欲しいと言い出すことが出来なかったです。
2.受講していたサービス
貯めていたお金を切り崩し、スタディサプリの合格特訓コースと、Z会の共通テスト攻略演習を受講していました。
スタディサプリ 月額10780円
Z会 月額 2727円
(今は変わっているかもです!/2023年3月時点)
3.宅浪生活
4月から自転車で20分の図書館に毎日通っていました。
朝は必ず決めた時間に起きてました。
私は日曜日に週の予定を立てて毎日やるノルマを決めていました。それだけは毎日絶対にやり切りました。
4.がんの発覚
詳しい病名は伏せますが、6月末に身体が痛く緊急手術、臓器の一部を摘出しました。
病理検査の結果悪性腫瘍、がんと診断されました。図書館通いの生活から一変、闘病生活が始まりました。幸い早期発見であったため、他の臓器への転移はありませんでした。
しかし、予防のために抗がん剤をするのが一般的で、やれば受験どころではありませんでした。
ところが運良く違う病院へ転院をして、そこでは月1回検査をすることを条件に抗がん剤を見送ってもらえました。奇跡が重なって受験生活を続けることが出来ました。
術後身体が痛く、自転車で図書館に通えなくなり、家で勉強していました。幸い、受験に向けて頑張る仲間を見つけて、通話を繋いだりしながら勉強出来たので、家でもモチベーションを保って勉強を続けることが出来ました。
(初期に浪人のSNSアカウントを作り頑張っている人と繋がりました。一部の人と仲良くなって勉強記録を報告し合うようになり、モチベの維持が出来ましたが、やりすぎには気をつけて下さい。春に頑張っている仲間を見つけてすぐに引っ込むのがありだと思います。)
1人では絶対に続けることは出来なかったと思います。受験への不安と病気の転移が心配でこれ以上ないほどの精神力が鍛えられました。この先これを越える辛いことは無いと思っています。
7.8月は身体が痛くて寝ながら映像授業を見たりうつ伏せで勉強したりしていました。効率はめっちゃ悪かったと思います。最後まで模試の判定は悪かったです。
5.目標をあきらめないこと
失敗と成功を経験して得られた教訓があります。
それは目標を変えず最後まで諦めない事です。
私は現役時代、志望校を自分のレベルに合わせて下げて行った結果、どこの大学にも受かりませんでした。
浪人時は志望校を一つ決めてそこだけを目指し続けました。最後まで諦めない気持ちが1番大事だとおもいます。
6.共通テスト本番E判定
本番で失敗しまい東京学芸大学E判定、地元の国公立がD判定でした。
病気の関係もあり受験校はこの2校に絞っていました。浪人が決まった3月にせっかくなら教育学部の最高峰を目指したいと思って目指し続けてきたのでどうしても学芸大に行きたくて後期はどこにも出願せず前期だけ出願しました。
きっと受からないだろうと考えつつも、まずは私大に全力を注ぎました。結果的に私大の教育学部は受けたところはほとんど受かりました。
私大受験が終わってからは二次試験の勉強だけに打ち込みました。毎日過去問を解いて行って、計18年分の過去問を解きました。
二次の科目に面接もあったけれど相手をしてくれる人が居なかったので聞かれそうな質問をピックアップして1人で自問自答したりしていました。出願時に志望理由書を提出しなくてはいけなくて、高校の担任の先生にお願いして添削してもらえたので大変助かりました。
また、毎週宅浪コミュニティに一週間の反省を送ってアドバイスをいただいていました。宅浪で孤独の中、受験の相談に乗っていただける環境はとても心強かったです。アドバイスをいただくことが勉強へのモチベーションになっていました。
また、Study Plusというアプリを使って一年間毎日の勉強記録を付けていました。毎日そこに一日の勉強の反省と思ったことを日記のように記録していました。そのおかげで自分が現状抱えている問題を把握でき、心の整理ができました。記録では宅浪の一年間で2600時間勉強しました。
7.アドバイス
毎日勉強するということ自体が一番大切。
そして勉強計画はギチギチに詰めすぎないこと。
1週間で計画を組むんだったら、日曜日はフリーにするべき。あとは確実にクリアできる予定にする。頑張ったらここまでいけるって量を毎日こなせる訳ないから、絶対ここまでは余裕ってラインで予定を組んだほうがいい。
参考書は現役でやってた積み重ねがあって2周目以降はハイスピードで回せるはずです。
また、精神的に常に余裕を持つのが大事だと思います。(私は難しかったです💦)
夏休みに差し掛かるまでとにかく基礎を潰しましょう。分からない問題が無限に出て来るけど地道に壁を越えて行くしかない。自分の苦手分野を探し出しては摘んでいきました。
暗記物は反復&音読をしました。1回で頑張って書いたり読んだりして覚えるよりも沢山読んで気づいたら覚えてたっていう方がいいと思う。浪人生にはその沢山読む時間がたっぷりあるんだから有効活用しよう。よく勉強方法とか調べたりしたけれど、今持ってる参考書何回もやったらそれなりにできるようになります。最近の参考書はすごいので!
まとめ
浪人したことを恥じるより、一徹志望校を定めて頑張るべきだと思います。まだチャンスは無限大なんですから。現役合格した人も一浪、二浪した人、それ以外の人も過ぎてしまえば、受かりさえすればどうってことないです。
実際に私は大学に入って多くの浪人経験者と出会いました。「1年辛かったよなぁ、頑張って良かったなぁ」って話したりしてめっちゃ楽しいです。むしろ浪人したからこそ先輩や同期でたくさんの友達が出来ました。心配する必要は全くないです。浪人という機会をいかし、与えられた機会に感謝し、前向きにひたむきに努力し続けることが大切なのだと思いました。
心からそのことを理解したときに受験のモチベーションを高めることが出来ると思います。受験へのメンタルは志望校への熱意とやったことの繰り返しです。そしていかに受験に対するモチベーションを高めるかにあると思います。どんなにダメでも最後まで諦めないで下さい。本番が頂点です!
私は傷だらけの1年だったけど限りある時間を自分らしく全力で楽しみます。来年受かりましたの声聞かせて下さいね。誰よりも宅浪生、浪人生、全ての受験生を応援しています。
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